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2025年1月10日

ブログ, 2025年

一発試験の体験談②(一等基本)※アドバイスもあります

長野県長野市で子供向けジュニアドローン教室を開催しているドローンクロスです。



前回の記事で、私(ドローンクロス代表の富山裕介)がなぜ一発試験を受けようと思ったのかについてお話しましたので、今回は実際の一発試験を受けたときの体験談と私なりのアドバイスをしたいと思います。


長文になりますがぜひお付き合いください。


前回の記事をご覧になっていない方はこちらから

↓↓

ブログ記事:一発試験の体験談①(一等基本)



私が一等・基本の一発試験を受けたのは、2023年2月下旬の愛知・豊橋会場です。午前と午後の2部構成になっていて、私は午前の受験で私含め4名でした。


実地試験の構成は、国土交通省が資料掲載している「実地試験実施細則」のとおりで、机上試験から始まり、口述試験(事故、重大インシデントの報告及びその対応)で終わります。


まず初めに机上試験がありますが、何せ当時は全く机上試験に関する情報が出ていませんでしたので、何を勉強すればよいのか分かりませんでした。

ですので、国土交通省航空局ホームページに掲載されているPDF資料を片っ端から読み漁りました。型式認証に関する資料も一通り読んだ記憶があります。


机上試験が終わるとあらかじめ決められた番号順に実技試験会場へ誘導され、飛行前点検からの実地試験が開始されます。


この点検も何が正解かよくわからなかったので、これもありとあらゆる点検をしましたね。当時の使用機体はPhantom 4でしたので、DJI GO4アプリの隅から隅までチェックしました。


その後実技試験に入るわけですが、この豊橋会場は海が近く、結構な風が吹いていたので、相当不利な状況だったと思います。


後で話をしますが、一発試験を受ける際、どの会場を選ぶのかも合格するうえで結構重要な要素だと思っています。


実技飛行では大きなミスはありませんでしたが、スクエアで1回、ピルエットホバリングで1回の減点区画逸脱がありました。おそらくすぐに戻ったので減点にはならなかったでしょう。


ただ、ATTIモードで風もある中なので多少のふらつきが常に発生します。これがどのぐらい1点の減点を取られているのか分からなかったため、終始ドキドキでした。


ミスの無い飛行を第一優先とするのはもちろんなのですが、「試験官が出す指示・発言内容も出来る限り覚えないと!」という意識も働いていましたね。

前回の記事で書きましたが、一発試験を受験する目的の一つに「登録講習機関の講師をする上で日本海事協会がどのように修了審査をするのか手本にしたかったから」ということがありましたので。


実技試験が終わり、その後の口述試験も全て終えると、その場ですぐに解散という流れです。


全てが初めてのことだったのでものすごく緊張したのを覚えています。

実技試験での5点減点は取っていないだろうと思いつつも、1点減点を何回取られていただろうか、また机上試験と口述試験は正しく出来たのだろうかという不安があって、合格する自信は全くありませんでした。


それから約1週間後に合格通知が来た時には嬉しさと驚きがとてつもなかったです!


これが私の一等・基本の一発試験体験談です。



ここからは、一等・基本の一発試験を受けてみようと思われている方へのアドバイスです。


全部で4つあります。


①会場選び

②ATTIモードの機体を調達して、実技試験と同じ寸法のフィールドで練習する

③口述試験をYoutubeなどで予習する

④一発試験対策をしているドローンスクールのプライベートレッスンを受ける



まず最初の①ですが、一等の場合は屋外で風の影響があるため、出来る限り風の影響を受けにくい場所が望ましいです。あとは雨になると試験が出来ませんので屋根付きがベストです。


私が一等・基本を受けた愛知・豊橋会場は海に近く風の影響が大きいと思います。もちろんその日の天候状況によって左右されますが、確率的にです。


ではどこがいいのかというと、「茨城・境町会場」です。

ここの良いところは、屋根付きのインドアテニス場を使用しているので、雨による中止がありません。私は一等・限定解除の一発試験をここで受けましたが、当日は雨でした。おそらく他の会場では中止になっていたと思います。


それからテント型で一部側面のテントを開放することで屋外環境を作っているため、風の影響はそこまで無いと思います。


そういったことから多少遠かったとしても茨城会場を選ぶメリットはあると思います。



次に②ATTIモードの機体を調達して、実技試験と同じ寸法のフィールドで練習する


これは当然と言えば当然ですが、ATTIモードの飛行練習をしないで一等の実技試験をしっかり飛ばすことは難しいと思います。


かといってATTIモードに出来る機体が現在は数少ないので、中古品を購入するか、レンタルするか、ドローンスクールの特別な機体(出来ればMavic 3 Classic)を使わせてもらうかといった方法しかないです。


私は持っていたPhantom 3 ProfessionalがATTIモードに出来る機体だったので、運良くたくさん練習することができました。


調達しにくい機体じゃないと練習できない、というこの状況は何とか改善されないかなと思います。


あと練習も漠然とするのではなく、実技試験と同じ寸法のフィールドを作って練習したほうがいいです。

私の主な練習場所は河川敷で、その辺にある大きな石をコーンに見立ててひたすら練習していました。



次に③口述試験をYoutubeなどで予習する


実技試験だけでなく、口述試験がしっかりできなければ合格することは難しいです。今はYoutubeなどで多くの方がお手本を示してくれているので、参考にするとよいと思います。


ただ、見ていただくと分かりますが、やる人によって結構バラバラです。

なのでアドバイスとすると、「多くの方のものを組み合わせて、最も多い手順で行うこと」をオススメします。

なぜかというと、飛行前点検と飛行後点検は、チェック漏れが無いかを確認するので、余計な部分をチェックしたとしても減点はないからです。


自信が無ければ「数打ちゃ当たる」戦法を取るのが得策です。



最後に、④一発試験対策をしているドローンスクールのプライベートレッスンを受ける


これはかなり有益だと思います。

実際に私は長野県上田市にあるドローンショップトビウオの講師として、このプライベートレッスンを行っており、これまで何人も合格へ導いています。


全国でもこの講習をしているところは多くありませんので、ほとんどが長野県外の方でした。


本当に不安で不安で仕方ない場合には、費用をかけてでもレッスンを受けることをオススメします。


もちろん一発試験を合格した講師でないと意味が無いですよ。

一発試験に合格していない講師がプライベートレッスンをしているなんてこともあるみたいですが、ぼったくりじゃないかと思っています。



以上がアドバイスになりますが、いかがだったでしょうか。


皆さんが一発試験を受ける際、参考にしていただければ幸いです!!


別の機会に、今度は「一等・限定解除(目視内・昼間)」一発試験の体験談をしてみたいと思います。


それではまた!


ドローンクロスが長野県長野市でジュニアドローン教室を開催

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